子どもの感じている世界を探求⑤【中学受験生の気持ち】

こんにちは。桧田真理子です。

今回は、子どもの世界をとても繊細に語ってくれるShioriちゃんと一緒に、

中学受験生の気持ちについて考えました。


実は、私自身は中学受験をしたことがありません。

(田舎では、ほんの一握りの子がするだけ。

 実はちょっと憧れだったりした)

ところが、息子は中学受験をするという選択をしました。


中学受験を横目で見ながら早3年目。

まず驚いたことは、高校受験や大学受験とは違い、

学校の勉強をやっていただけでは、

全く解けない内容の問題が出てくるということ。

塾で教わるなど、学校以外の勉強をどこかで取り組まなくては

できない試験ということです。


そして、「これは大学受験か!」と思うほどの

勉強内容、宿題の量、塾の授業時間の長さ・・・

これだけ小さいうちからトレーニングを積めば、

大学受験とか、資格試験とか、

随分楽になるんだろうな〜と心底思ったりしました。


問題は、子どもがそれを自ら主体的に取り組めるのか、

ということ。


「宿題終わったの〜?」

「テスト勉強やらなくていいの〜?」


受験生の母としては、つい言いたくなってしまう毎日。

ところが、その言葉を言えばいうほど、

子どもは勉強に対して受け身になってしまい、

親子の関係もギスギスしがちになりました。


今回、Shioriちゃんがまず話してくれたのは、

「塾の勉強は基本的に楽しかった」ということ。

星座の名前や、国の成り立ち、

歴史の登場人物の物語・・・。

ワクワクしながら授業を受けていたということでした。

息子も時々、

「数学の問題を解いているときは、

ぼーっとした感覚になって気持ちがいい」

と発言してみたり、

「物語文を読むのは楽しい。今日は、こんないい話があった」

と紹介してくれたりします。

もしかしたら、多くの中学受験生が

勉強自体は楽しいと感じているかもしれませんね。


そんな勉強の中で、辛かったのが

テスト結果で席順が決まったり、

偏差値の順位が発表されたりして、

それが自分の評価とイコールになってしまったこと。


「勉強した内容が本人の中にしっかりと残り、

 テストした時に、再現できるかどうか。」

「好きな分野だけでなく、

 嫌いな分野も身につけることができるか。」

という受験の現実が、

子どもにとって辛い部分かもしれません。


最近、息子の勉強した形跡を見たところ、

好きな歴史の問題はいっぱい書き込みがしてあるのに、

興味がない生物の問題は、真っさらなまま残されいて、

あまりの違いに、母、驚愕・・・。ということもありました。

(放置しておけば、そんなもんです)


受験をして、希望の学校に入るためには、

興味のない分野や、苦手だなと思う教科も

それなりに勉強することが求められます。

地道に、繰り返し、トレーニングして、

確実に点数を取るような作業も求められます。


今回、Shioriちゃんと話していて出てきたのは、

子どもがそこに向かうために、

「きちんと自分で志望校を決める」ことが大切で、

そのためのサポートが

親として丁寧に向き合うべきポイントだということでした。


「勉強のサポートよりも、

 選択のサポートをして欲しかった」


子どもが学校に行きたいという思いがしっかりと固まったら、

苦手分野の勉強も、地道なトレーニングも

全て意味のあるものになってくるはずです。

逆にそこを疎かにしていたら

勉強が受け身になってしまうのは、当たり前なのかもしれません。


では、どうしたら子どもが本当に行きたい学校に

たどり着けるのでしょうか?

そこには親自身が、

「どのように人生を選択してきたか」が、反映されてきます。


・選択をするために何を大切にしたいと思うか。

・子どもの特徴、個性、能力にあった学校か。

・良い点も悪い点もバランスよく把握したか。

などなど・・・。


勉強のサポート以上に、

この志望校選びは、時間と手間がかかりそうです。

(首都圏は学校が多すぎ・笑)


大切だとはわかっていながら、

かなり大変だと、

見て見ぬ振りをしていた自分に気がづきました・・・。











響き合う子育てラボ Resonance Parenting Labo

子どもも大人もその人らしく輝く、子育てにまつわる「大人のあり方」を軸に皆さんと考えてくためのラボです。メンバーのトークや、ゲストを呼んでの対談などを配信します。

0コメント

  • 1000 / 1000