感情を感じ切る経験


こんにちは!

響き合う子育てラボの桧田真理子です。
幼児教室では0歳から5歳までの
お子さんやママたちと接しています。

中でも母子分離をしたばかりの 
3歳児クラスは、大変だけど
気づきが多い時間。

2歳から3歳児の間は、
赤ちゃんと子どもの
中間地点だなぁと感じます。

赤ちゃん特有の
ふんわりとした柔らかい雰囲気を
保ちつつも、

しっかりとした
自我も育ってきている、
そのミックス具合が
何とも愛おしく感じてしまいます。

そんな3歳児クラスで 
最近思ったのは、
感情を感じ切ることの大切さ。

悲しいとか寂しいとか不安とか
負の感情があっても、
それらを否定されない環境が
あることは、
子どもにとって貴重だなと思います。

最近クラスに
入ってきたばかりの女の子。 

ママと離れるのが悲しくて、
授業中ずっと
泣き通しだったそうです。 

椅子に座りたくない
喋りたくない、
なんにもしたくないと言って
泣く子に、

教室では、
今はしたくないんだね。 
したくないって言えたねと
受け止め続けていました。

ママには
「教室に来たら先生と遊んでね。
終わったら迎えにくるよ」と事前に
お話をしてもらうことも
繰り返してもらいつつ、
泣くことをやめなさいとは
言いません。

他の子が先生の声を聞きにくいから、ちょっと小さな声にしてくれる?と
お願いはしたけど(笑)

それを繰り返しているうちに、
だんだんと泣くことが
減っていきました。
先日のレッスンでは、
はじめだけ泣いたけど、
あとはケロリとして
楽しそうに過ごしていました。

まるでタンクいっぱいに
膨らんだ不安が、
泣くことで徐々になくなり、
最後の一滴まで
出し切ったようでした。

そして授業の終わりには、
初めは泣いたけど、楽しかった!
また来るね!といって
元気いっぱい帰っていったのです。

そんな女の子の様子を見て
感情を感じ切るとは
こういうことなんだと思いました。

成長過程において
特に負の感情は抑圧されがちです。
私自身も泣くんじゃない!と
叱られていたことを思い出します。 

けれど本来、感情は
さらさらと水のように
流れているもので
感じ切ることで消えていきます。

逆に感じ切れず抑え込んだ感情は
心の中に溜まっていき、
滞りになると言われています。

幼い時期は、その滞りを
作らないようにしてあげることが
大切。 
子ども時代にしっかりと
感情を感じ切る習慣ができれば、
大人になった時、
感情に 飲み込まれることなく、
内側で静かに感じるきることが
できるようになります。

そうなっていくことを信頼して
子どもをサポートしていく
大人でありたいなと
改めて思ったできごとでした。



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