「子どもと対等な関係」に思うこと

こんにちは。

響き合う子育てラボの きむら晶子です。


先日、小学1年生のお子さんのいるお母さまからご相談を受けました。

反抗的な態度ばかりとるお子さんとの関係改善をしたい、というのがお悩みでした。


小学校1年生というと、6~7歳。

他人のお子さんであれば、まだまだ小さい子どもだと思えるけれど、

自分の子どもになると、ついつい大人扱いしてしまいませんか?


小学校1年生って、子どもにとっては大きな環境の変化・試練の時だと思うのです。

毎日の親子登園が一人で登校、大きなランドセル、巨大な校舎、大人数のクラス、遊びから勉強へ・・・

何もかもがスケールが大きくなり、毎日見聞きする情報量も格段に多くなると思うのです。



繊細なタイプの子どもであると、ストレスフルな毎日に対して、自分を守るためにとる態度には2つの傾向があるのでは。

内向きになって学校が怖いと思ったり、行きたくなくなる子。

とにかく発散するために、行動的になる、または反抗的な態度をとる子。

もちろん、上手にやっていける子も多くいます。



そんなことを想像してあげると、子どもの態度の原因が見えてきて、

反抗的な態度に対しても、イライラするのでなく、

抱きしめて安心させてあげたい、そんな気持ちが出てきそうです。



ねんねの時期から、お座り、ハイハイ、ヨチヨチ歩き・・・

この辺までは、小さい赤ちゃんと思っていたのに、

言葉が話せるようになったら、

下の子が生まれたら

なんとなく、いつのまにか、自分と同じように錯覚してしまう。


子どもを尊重した態度で接する「対等」と

子どもを頼りにした「対等」では、

子どもは全く違う受け取り方をするのだと思います。


前者は自分を大切に扱ってくれることに安心感、自己肯定感、自信を持てる一方、

後者はときに、自分の気持ちを理解してもらえていない不満(本当は甘えたい)、負担感、不信感をもってしまうこともあるかもしれません。

あるいは、もっと深い視点だと、子どもは潜在的にママやパパを喜ばせたい!という気持ちをもっているを言われますが、それを期待されてしまうと、それができない自分に失望してしまう(自己否定感)、そんな心の動きもあると思います。


長男が2歳の時、長女が生まれ、彼が5歳になった時、次女が生まれました。

そして、未熟な母親だった私は、意識では「子ども達を育てている」と思っていたのに、実際には5歳の息子をとても頼りにしていました。

周囲からは〇〇君はしっかり者だよね~と、よく言われていたことが、後にこのことを気づかせてくれました。



その後、気づいた私は、育児では自分が育てられていることを自覚して、彼が甘えたいのを我慢していることが伝わってきた時は、

結構大きくなってからも、手遅れにならないことを願って、頭をなでたり、握手をしたり、膝枕をしたり、その時そうしたい形でスキンシップをするようにしました。

こちらがそういう気持ちでスキンシップするときは、子どもも素直に受け取ってくれます。



子どもを頼りにすることが、悪いのではありません。

頼りにする、というより、子どもが既に持っている様々な才能を信頼する視点に変換してける時、私たちは、子ども達と、より、深く、安心した関係を築くことができると思うのです。



意識が変わると、視点が変わり、

視点が変わると、言動が変わり、

言動が変わると、現実が変わる。



今日は子育てにおける「対等」について考えてみました。




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