「褒めること」

あっという間に4月に入りました。

コロナウィルス感染状況の変化も横目にみつつ、入学式、入社式が行われたところも多かったようです。

学童のいらっしゃるご家庭では、春休みも半ばに入ってきましたね。


昨日、友人と高尾山に行ってきました。

春休み期間中の穏やかなお天気だったためか、多くの人ににぎわっておりました。


満開の桜を見上げる人、

鳥やカエルの鳴き声に耳を傾ける人、

新緑の中の登山を一歩一歩進めている人


社会でどんなことが起こっていても、ただ、自然はそこにあり、触れたいと思う人間を受け入れてくれていることに 静かな喜びが湧いてきた時間でした。



本日は「褒めること」についてのお話。

我家は父親の転勤で、子ども達が5歳、3歳、0歳の時から3年間、13歳、11歳、8歳の時から2年間と、アメリカに滞在しておりました。


その間、子ども達は現地の学校に通学していましたが、都市は違えど、

学校でも家庭でも教育の中で徹底していたのが「褒めること」でした。


先生も親も、子ども達ができるようになると、ちょっとしたことで、大げさに褒める場面が印象に残っています。


当時長女が3歳で通っていたNY郊外の幼稚園での出来事は強烈に覚えています。


お遊戯会なるものを見学に行った時のこと。


並ぶのも、歌うのも、踊りもバラバラのお披露目を見た時、

正直、「え?」固まってしまいました!


幼稚園生たりとも、長男の日本の幼稚園での完成度の高い劇を知っていた私は、

完全にカルチャーショック状態。


そして、もっとショックだったのは、その演技を見た両親たちの反応を見た時でした。


「Bravo! Bravo!」の声、チアーアップの口笛、涙を流さんばかりに感動しているママなど、もちろんスタンディングオベーションです。


あの時は「この程度のお遊戯をどうしてそこまで褒められるの?!」というショック。


そして、今のショックは、3歳の子ども達に対して、私含めた日本人はどこまで要求していたの? というショック。


この一例を見ても、日本人の「褒める」に値する基準は、アメリカ人よりはるかに高いことがわかります。


また、こんな例もありました。


複数か国語が話せると得意気に話してくれるアメリカ人がいて、中身を聞いてみると、「おはよう」の一言を複数語で知っている状況。


日本人だったら、ある程度の会話ができる=複数言語ができる という基準が一般的ではないでしょうか?


褒める基準が高いと、ついつい「頑張る」=「今の自分へのダメだし」となり、


それが向上心へとつながればよいのですが、

自己否定につながってしまうケースも多々あると思います。


さて、あなたはお子さんに対して、褒める頻度はどのくらいでしょうか?


私は、正直、つい「もっとできるよ」と、「今 この時」を褒めることをスキップしてしまい、瞬間的に未来に意識がいってしまっていたことが多かったです。


この結果、子ども達の心には、もっとがんばらなければ、もっとできるはずなのに・・・ 

満たされない思いが残り、これでは自己肯定感は育ちません。


大いなる反省点です。


しかしながら褒め方にもコツがあるようです。


子どもにとって親に褒められることが目標となってしまう場合には、

これも健全ではなくなってしまいます。


何かをすることが好きだから、おもしろいから、というような内発的な動機ではなく、

褒められるから、ご褒美がもらえるから勉強をする、という展開になってしまうケースです。


そこで、褒め方のコツをつかむには、


まず、自分褒めをしてみることをおすすめします。


普段、自分に対してどれくらい褒めていますか? 


褒めることは小さなことから始めるのがポイントです。


朝、時間通りに起きれてよくできたね、

お弁当を作れてがんばったね、

電車が目の前で行ってしまったけれど、切れずに落ち着いていられて、偉かったね

等々


まず、「当たり前にできること」からはじめてみるのがポイントです。


自分を褒めた時の感覚を感じます。


むずがゆい感覚なのか?

ゆるむ感覚なのか?

そわそわするのか?


そして、続けてみた時に、その感覚に変化はあるのか?いつも同じなのか?


自分の気持ちが心地良く感じる「褒め対象点」を見つけます。


ママやパパ自らが褒められ慣れしてくると、子ども達に対する褒め対象点が見えてきます。


心身が心地良い状態=リラックスした状態となり、パフォーマンスは向上します。


子どもの才能を伸ばしたいママ、パパには、ぜひぜひ自分を褒めることを意識してみてほしいと思います。



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