第26回のインタビューで家族会議のお話をしてくれた美奈子さんの家族観。
今回は美奈子さんが学生時代に過ごしたアメリカのホストファミリーとの体験からのお話です。そのファミリーの家族のあり方、お母さんのあり方が、今、子育てをしている美奈子さんの中にしっかり息づいているのが伝わってきます。
家庭の太陽のような、揺るがなく、みんなを明るく、温かく照らし、良いことはよい、よろしくないことはしっかり叱る、そんなホストマザーだったそうです。
一人の人間のあり方は、家庭のあり方が大きく影響していると思いますが、情報、生活、社会が多様化してきた現代において、親となった人が育った環境すべて(家庭の外からの影響も含め)が子育てにつぎ込まれるのだということを感じました。
国際的な経験と感覚をもたれた美奈子さんの息子さんはきっと、既にそれを受け継がれているのだと思います。
そうなると、親となる人がどんな人生を送ってきたか?送っているか?ということは、やはり子育てに大きな影響を与えているのではないでしょうか?
厳しい見方をすれば、子どものために自分の(親の)人生を犠牲にして子どもに何かをしてあげる、というのはもしかすると子どもにはプレッシャーや何かにならなくてはいけないという焦燥感、はたまた期待に添えない罪悪感や無価値感を一緒に与えてしまっているかもしれません。
親が自分の人生の楽しいことも、つらいことも、丸ごと楽しめている状態であることが、子どもは子どもの人生をしっかり楽んでいける環境を創ってあげられていることになるのだと思います。
そして、美奈子さんのインタビューを通して、「お母さん」が人生を楽しんで、家庭の太陽でいられる意識は、家庭の外にも影響し、時に国境も超えて、社会を変える力にもなるのだと感じました。
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