思い出すこと　～新しい時代の子育て～

うさぎや晶子です。

１月のテーマである、新しい時代の子育て。

まず、「新しい時代」について。

何をもって新しい時代というのでしょう？

デジタル化、個の時代、多様性、ここ１０年くらいに頻繁に耳にするようになってきた言葉にはそのニュアンスが十分に入っているのではないでしょうか？

誰もがスマホを持つ環境を、１０年前には想像もできませんでした。

オリジナルであることの価値観の急騰は目覚ましいくらいです。

社会的な価値観として、理想の何かになったり、何かに合わせるのでなく、あるがままを受け入れることが注目されてきています。

そしてそれは、その時代を創っている、人の意識に集約されてくるのだと思います。

これまでは、お金、権力、競争が織りなす物質的なものに価値を置く人が多かった。

今そしてこれからは、お金よりも生活の質や心地良い感覚、生きている意味、自分の本質を大切にした生き方、平和や調和がもたらすパワー、そのようなものに価値観を見出す人が増えてきたように感じています。

現代社会の問題として、精神的な病にかかる人が急増してきたことも、既存の価値観に違和感が湧き、人間が持つ本来の上昇志向や成長志向が働き、新しい価値観に感覚が開いてきたことを裏付けることだと捉えることもできそうです。

大人の私たちが、「良い」と思えるもの・ことが変化してきている反面、子ども達には、自分たちの古い価値観で接してしまっていたら、子ども達は混乱すると思います。そして、それは結果として、年間１２万人の不登校児童を創り出してしまっています。

感覚や感性は、子ども達の方が優れています。そして、私たちも、そういう子ども達だったことを思い出したい。

新しい時代の子育ては、子どもの時代に戻った感覚や感性がカギになってくると思います、つまり、それが、ありのままの自分に戻ることのヒント。

これまで繰り返してしまっていた、古い価値観で子ども達を教え・導くやり方を改める時なのだと思います。

子どもの世界は柔軟で、枠にとらわれず、無限の宇宙のように限界がありません。

私たちがそれを思い出すことができたら、既に今それを持っている子ども達と対等になることで、お互いの持っているものが響き合い、調和と平和の世界が創られていくのだと思います。