【第26回】家族会議のススメ


小学2年生のお子さんのママで、英語講師の美奈子さん。


美奈子さんが子どもの頃、おしゃべり好きなおばあちゃんを中心に、家族でよく「話す」ご家庭だったそうです。お父さんが議長の「家族会議」では、大人も子どもも自分の主張を求められる対等な関係だったとか。家族みんなが対等な関係というのは、ありそうで、なかなかない貴重なあり方なのかもしれません。


年功序列の考え方は、日本や、韓国では更に色濃いと聞きますが、親子関係、社会での人間関係の中にも根強い部分もあります。それ自体は全く悪いことではありませんが、「経験」に絶対的な価値が置かれてしまうコミュニティーでは、新しいことや創造的なことが生まれにくい環境になってしまうリスクはあると思います。


まりさんのコメントに、子どもの頃、大人たちに「子どもは大人の話に入ってくるな」と言われたことをショックと感じたとありましたが、私も同じようなことがあったなあと思い出しました。子どもは何も知らない、子どもは無知だ、子どもにはまだ早い、そういう「大人の考え」にとても反発を覚えていた小さい私がいました。


子ども達にその才能を精いっぱい発揮して成長していってほしい、と願うなら、大人は子ども達に考える、感じる、意見する機会を平等にあげるのが自然だと思います。


頭ではわかっていても、いざ、自分の子どもには、私たちはつい、子ども達にこうしなさい、ああしなさい、こっちの方が良いと、自分の経験に基づいた狭い範囲の価値観を押し付けてしまうことがあるかもしれません。


でも、ふとした時に、子どもに鋭い点を指摘されたとか、自分では思いつかないような視点の言葉を言われたなどの経験は誰もあると思います。自分がそのような子どもだったかもしれません。


そんな時の大人の言動が、その子のその後を大きく左右するのではないかと思います。


子どもが自分の意見を尊重されたのか、真剣に聞いてもらえなかったのか、意見する場さえなかったのか? 家庭内での子どもの立ち位置によって、その後その子がどんな大人になるか想像できそうです。


家族みんなが意見できる「家族会議」。議題は夕食の献立、誰かのお誕生日、家族旅行など、子どもが参加しやすい話題がいいと思います。ただの会話でやりとりするよりも、改まった感じが、後々その子の、他人と議論する、自分の主張を持ち、伝えるという能力が育っていくのかもしれません。


最後に我が家で心がけたことをご紹介。


言い間違いや、捉え違いを揶揄せず、ただ、正しい読み方や発音、意味をフラットに伝えてあげること。子どもに失敗してもOKと思って欲しかったからです。


失敗してもいい!失敗は間違いではない!と思えると、何かにチャレンジすることに抵抗が少なくなってくる→結果、幸せをつかみやすい にもつながるのではないでしょうか?


1月のテーマである、「新しい時代の子育て」のオススメとして、「家族会議をひらく」を提案したいと思います。

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