どんなに小さくても、一人のあなた〜新しい時代の子育て〜


こんにちは!響き合う子育てラボの桧田真理子です。


前回のコラムでは、人はどんなに小さくても初めから(胎児のときから!)感覚があり、記憶があり、意識がある知的存在であるということが、

量子力学、量子生物学の発達で、科学的な面からも証明されるようになってきたということをご紹介しました。


まだまだわからないことが多い分野ではあるようなのですが、こうした情報は、新しい時代の子育てにも大きなヒントを与えてくれているように感じます。


それは、赤ちゃんは、身体が成長中であるというだけで

一人前の”人”としてみるということがとても大切だということ。


例えるならば、

まだ慣れない肉体という乗り物を乗りこなすために、日夜トレーニングをしている人。

久しぶりかもしれない3次元の世界を確かめるために、あれこれ探索している人。

そんなイメージすら湧いてきます。


けれども、実際は、生まれたばかりの赤ちゃんは体をろくに動かすこともできないし、言葉も話せないから、泣くことがコミュニケーションの最大の手段だったり。

なんとも頼りない存在にもみえて、お世話をしている大人は、どうしても自分の一部の延長線上、コントロールできうるもののように捉えがちです。

一人前の人と言われても、理解しがたい感覚かもしれません。


だからこそ、

より一層、一人の人として、子どもと関わっていこうという気持ちが大人側に求められるように感じます。


具体的には、どんな関わり方を意識してみたら良いのでしょうか?

私は、仲の良い友達とどんな風に接しているかをイメージしてみると分かりやすいなと思っています。


例えば、友達とお茶をして楽しい時間を過ごしている時、トイレに行きたくなったら「ちょっとトイレに行ってくるね。待っててね。」とお話ししたりしますね。

急に、その場からいなくなったら、友達は一体何があったんだろうと驚くし、不安になるかもしれないし、

どうしていきなり一人にするんだと、あなたのことを不審に思うかもしれません(笑)

その気持ちは、赤ちゃんも同じ。


だから、幼児教室でもママたちにはいつも

「オムツを変えるよ」とか「ママは今から美容院に行ってくるから、パパと待っててね」とか、

小さなことでも、できる限り赤ちゃんに声をかけてねとお話しするようにしています。

言葉は通じなくても、その響きやママの心の動きを感じ取れるからです。


他にも、友達の趣味趣向、気分に関係なく、あなたがなんでも決めてしまっていたら、きっとその友達は、自分のことを尊重されていないと感じて、反発してくなるかもしれません。

もしくは、選ぶことを放棄したり、諦めてしまうかもしれません。

だから、

「どっちがいい?」「どっちが好き?」とお話しながら、お洋服や食べ物などなど、相談して子どもと選ぶという機会を作るのも、とても大切なのです。


もしかしたら、言葉が話せたり理解できたりする前の段階から、

”お友達作戦”で接することは、後々にまで影響する大切なプロセスかもしれないという気さえしてきました。


もし逆の関わりをした場合、尊重されていないとか、無視されているとか、そんな感覚を、生まれてきたときから蓄積し始めてしまう可能性もあるからです。


昔、アーユルヴェーダ(インドの伝統的医学)の勉強をしていた時、

生まれてから3歳までは 『神様のように』 

3歳から16歳までは   『召使のように』 

16歳からは       『友人のように』

育てなさいということが書いてあり、「神様のように!」という部分に驚いた記憶があります。(3歳からの召使いにも・・・驚愕)


赤ちゃんは、言葉が話せないだけで、大人の感情や態度を敏感に感じ取っているといいます。

むしろ言語的なやりとりがないからこそ、より感覚的にストレートに周りの大人が抱いている意識や感情をキャッチするでしょう。だから、より丁寧に「神様のように」接しなさいと伝えているのかも知れませんね。


もちろん、どんな友達だって、喧嘩することもあるし、理解できなこともあるし、嫌だなと思うこともありますね。仲が良ければなおさらです。お互い本当の意味で理解し合えるのは難しいことだと思います。

そんな時は、どう接したら良いのか・・・。

これもお友達(神様!)と接するとき、どうするかという立ち位置に立てば、自ずと答えが見つかるのではないでしょうか?


ちょうど今日、教室で年中さんの男の子が
「ママが一番大好きなんだ、時々喧嘩もするけどね。でも大好き。」と元気いっぱいに話してくれました。

喧嘩をしても、仲直りできる、そんな柔らかな関係を築いていきたいですね。

こうしてひとりの人として尊重されて大きくなった赤ちゃんは、自分自身のことを肯定的に捉えることができるようになります。

それは、内側から湧き上がる「こうしたい」という心の声に正直に耳を傾けながら、オリジナルの人生を創造するための大切な土台と言っても良いのかも知れません。



響き合う子育てラボ Resonance Parenting Labo

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