こんにちは。 うさぎや晶子です。
これはレオナルドダヴィンチ作の「受胎告知」。キリスト教で、後にイエス・キリストの母となる聖母マリアの元に天使ガブリエルが現れて、受胎を告げるシーンを描いた絵画です。
聖書には処女だったマリアは大変驚いたが、すべてを受け入れたと書かれています。
このコラムを読んで下さっているあなたにお子様がいるとしたら、ママ・パパになったと分かった時、どんな感覚だったか覚えていますか?
私のケースを少しお話すると、はじめての妊娠はインド在住だった頃、シンガポールで行った健康診断で妊娠16週目と判明しました。高校生の頃、卵巣腫瘍で右の卵巣を切除していた私は、子どもには恵まれないかもしれないリスクのことを夫に話した上で結婚していたため、妊娠がわかった時は感動を超えた驚きでしばらく放心状態でした。自分の中に小さな命の宿りをハッキリと感じたことを今でも覚えています。
そして、特筆べきことは、妊娠がわかった途端に強烈なつわりが始まり、その原因は未だに解明されていないとは言われますが、私の場合には明らかに精神的なことが原因だということが明らかでした。(笑)
今月のコラム1回目で、昨年末に胎内記憶の世界的な権威であるカナダの精神科医のトーマス・バーニー博士と、日本国内での胎内記憶研究の第一人者であり、現役の産婦人科医である池川明先生の対談セミナーを受講したことを書きましたが、その対談の中で明確に言われていたことは「子育ては受胎時からはじまっている」ということでした。
トーマス博士は精神科医の立場から、科学的な裏付けを取りながら、妊娠中に胎児が外界から受ける影響などの研究をされてきた方。池上先生は産婦人科医の立場から、実在するお母さんやそのお子さんの話を聴くことで、胎内記憶(胎児やそれ以前の記憶をもって生まれてくる子どもがいること)データをもとに研究されてきた方。まったく異なる立場から胎内記憶にたどり着いたお二人が出会い、今、教育や育児の在り方はアップデートされる必要性を語られていました。
赤ちゃんの生育や性格は生まれた後の環境、食事、習慣、教育などが影響し、主に赤ちゃんと一緒にいる時間の長い保護者(大概は母親)の影響が強いというのが通念ですが、胎内記憶を持つ子ども達に共通する証言から、赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる時から、パパやママの声をはじめ、外界の音を聞いていたり、お母さんの子宮に入る前の記憶があることもあるということが次第に明らかになってきたことや、量子生物学的な見地からのマウスを使った研究により、精子の状態がその後三世代にわたり、影響することがわかり、子育ては受胎のときからはじまっているということがわかってきたようです。
そこで、現役のパパさん、ママさんはきっと、産まれてからの教育では遅いのか?と心配になってしまうかもしれませんが、そんなことはなく、ただ、私たちの既存の概念の範囲を超えた情報が明らかになってきたので、子ども達に健康のうちに伸び伸びと育って欲しいと願うのであれば、妊娠前から注意すべきことがある、ということがわかってきたということです。
胎内記憶について、実は我が家にも不思議な話があり、それは次回のコラムでご紹介します。
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