今ここにあるすべてをGiftと捉えるとしたら、その中には、受け取りたいものと同じぐらい、受け取りたくないと避けてしまうこともあるのかもしれません。
家があること、服があること、食べ物があること、大切な人たちに囲まれていること、空気があって、陽の光があって、生きているということ自体がGiftで、ありがたいもの。
そうした恵みに感謝しながら毎日を過ごすだけで、日常の景色は随分と変わったものに見えてくるなと実感しています。
こんなに恵まれているのだから、何も求めるものなどないのではないかという感覚にもなります。
もしかしたら、こんな風に感じてみることについては、意外と誰もが納得しやすく、簡単に意識を向けやすいのかもしれません。プラスのものに目を向けることは、心地よいものだからです。
けれども周りには、目を向けたくないけど、本当は人生を豊かにするためのGiftなんだよ、というものも同じぐらいあるんですね。
例えば、”失敗”というものもその1つではないでしょうか。
実はコレ、私自身が受け取れていなかったなと最近気付いたホットな話題の一つ(笑)
失敗とは、詳しく言葉にしてみると「自分が実現したいと思っていたのとは違う結果になってしまったこと」ですね。大きな失敗は意識しやすいのですが、よくよく観察すれば、日常は小さな失敗の繰り返しです。
時間に遅れた、財布を忘れた、ユニフォームを忘れた、電車に乗り間違えた、お鍋を焦がした。寝坊した、子どもを叱りつけた・・・。全くもって、私の日常です(笑)
本当は、時間に間に合いたいし、財布を持ってお出かけしたいし、ユニフォームも必要だし、電車には正確に乗りたいし、お鍋も焦がしたくありません。子どもともニコニコリラックスした関係を続けたい。
自分の希望からいえば、全て失敗として目の前に現れているのだけれど、私はいつも「ま、仕方ない」「たまにはそんなこともある」「次は気をつけよう」と片付けたり、もしくは誰かや何かのせいにしたりして、意識のかなたに葬り去っていました。
そうやって片付けてしまうことにもメリットはあります。
不安や自己否定感を意識的に感じなくて済み、心が痛くないのです。落ち込まなくて済みます。
でもよくよく振り返ってみると、ポジティブと思わせて、エセポジティブの連続でした。前を向いているフリをして、実は、見たくない自分の心の状態に蓋をし続けていたのです。
「失敗は成功のもと」
昔から何度聞いた言葉でしょう。でも本当の意味で成功の元に変えるためには、小さな失敗のうちに、心の状態に目を向けて、修正していくことが何よりも大切だということを知りました。
例えば、私は「響き合う子育てラボ」でこうして毎週コラムを書いています。
本当に自分がやりたいことだけれども、しばしば、予定通りに進まないこともあります。
他の仕事が忙しいとか、家事がてんこ盛りとか、息子の受験が(笑)とか、そんな風に言い訳しているのですが、よ〜く心を観察すると、それらが本当の原因ではなく、いつも何か心に引っかかっているものがあります。
「どうせうまくいくはずないよ」という否定的な観念や、自分を表現することで「理解されなかったり、批判されたりするのが不安」あるいは「変化していくことが怖い」という感情。
もしくは、「上手く書かなくてはいけない」という完璧主義もあったりして(笑)
そうした心の状態が、「コラムが書けない」という現実を生み出しているなということに気がつきました。
「コラムが書けない」は失敗とも呼べないほどに小さなことかもしれないけれど、内側にあえて目を向けてみると、その現象を生み出す心の原因が山積していたのでした。
日常は失敗の連続だとしたら、それらの小さな失敗は、自分の心の状態のズレに早めに気がづくための本当に大きなGift。
「あ〜私の心にはこんな声があるんだな」小さなうちに気づいて、認識し、少しつづ書き換えていくことで、その心のズレを意識的により自分の望む方向に変換していくことができるからです。
そして、本当の意味で失敗もGiftと捉えて、人生の力に変えていくことが習慣になっていったのなら、子どもが何か失敗した時にも、適切な言葉でその意味を伝えていくことができるようになるんじゃないかなと感じています。
身の回りにあるもの、起きる現象、全てを丸ごとGiftとして受け取っていける真のポジティブを目指していこうと思う、今日この頃です⤴️
0コメント