〜親から受け継いだもの〜大人になってわかったこと


こんにちは!桧田真理子です。

早いものでもう11月ですね。11月のテーマは「親から受け継いだもの」。

テーマが決まるたびに、そのことに意識を向け続ける1ヶ月・・・。

さて、今月はどんな発見があるのでしょうか。楽しみです。


「親とそっくりだな」と思うこと、大人になって年齢を重ねれば重ねるほど

増えてくるように感じませんか?


例えば私の場合、

父はいわゆる昔ながらの自然児で、アウトドアが大好き。

幼い頃、山や川へタラの芽や自然薯などの山菜採りや、釣りについていったものです。

山あり谷あり・・・子どもの私にはかなりの冒険に感じる体験でしたが、父は全くお構いなし。

実は怪我や虫さされなど、痛い思い出ももいっぱいあります。

けれども、大人になった今、

落ち葉が降り積もった柔らかい山の中を歩いたり、澄みきった冷たい川の水に足をつけていると、心がホッと安らぎ、「私はこうしていることが好きなんだな」と実感します。

そこには、どこか「懐かしさのようなもの」も入り混じっていて、

もしかしたらそれは、父と過ごした時間に繋がっているかもしれないと思うのです。


母は、アウトドアは大嫌いだけれども、庭の花いじりが大好きでした。

特に、挿し木で増やしていくのが趣味で、狭い庭に、所狭しと同じ種類のお花が咲き乱れていました。時々、母の隣で土作りや挿し木を手伝ったものです。

でも「どうしてこんなに花を増やすのが好きなのか?」幼い私には理解できませんでした。

実は手伝いながら、「面倒だな」と感じていたからです。

ところが、大人になって家庭を持つと、いつの間にか私も狭いベランダをハーブの植木鉢でいっぱいにしていました。時々挿し木をするたびに、母と一緒に作業したことを思い出します。

ふとした瞬間に「まさか植物を育てることが趣味になるなんて」と

自分のことが不思議にまた面白く感じたりしています。


そして最近、「これも受け継いでいるんだな〜」と感じたことが1つあります。

それは

「目に見えない世界に対する感じ方」とでも表現したら良いのでしょうか。

普段、表立って言葉にはしないけれども、ヒーリングの仕事をはじめてから、

その辺りも両親の影響があるのかもしれないと感じています。


それは、どの家庭でも多かれ少なかれあるものかもしれません。

もちろん置かれた環境や世代によって濃淡はあるけれども、

日本人の内側に知らないうちに受け継がれ続けているようなものです。


例えば、「お天道様が見ているよ」というのはどこかで聞いたフレーズ。

そしてお天道様というのは、太陽のことのようだけれども、

物理的な太陽ではないということも「なんとなく感覚で」理解していませんか?

小さい時に両親か祖父母の日常生活の言動から感じ取り、深く記憶にとどめた世界なのかもしれません。


ラジオの収録でラボのサポーターであるShioriちゃんが面白いことを言っていました。

「両親から受け継いだものは、もともと自分の内側にあったもの。」


内側にあるから、両親の言動が刺激になってそれが浮き彫りになったに過ぎないということでした。

確かに、同じような環境で育った兄弟でも、両親のどの部分の影響を受けるかは、その子それぞれ違っています。


アウトドアが好き、庭いじりが好き、目に見えない世界も大切にする・・・。

それらすべて、もともと私の内側にあったものだけれど、

両親と子ども時代を過ごすことで、

より鮮明に浮かび上がってきた性質の一部と言えるかもしれません。


「子どもは親を選んで生まれてくる」って聞いたことがありますか?

本当にそうだとしたら、もしかしたら子どもは、

自分の人生に必要な何かを活性化してくれそうな性質を持つ親を

選んで生まれてくるのかもしれませんね。

だから親の立場になった時は、

自信を持って、自分らしくいたら、それで良いと言えるのかもしれません。

もともと持っているあなたの何かを受け取るのは、子ども自身ですから。


私のこの姿から、息子の内側にある何が活性化されるんだろう〜?

そんな風に見てみる親子関係も、なんだか楽しいな、と思っています。





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