響き合う子育てラボの うさぎや 晶子です。
子ども達に英語を教えていた頃に出会ったこの絵本、
子どもにはじめて英語に触れさせたいなと思ったときに、選んでほしい絵本です。
今回は、ちょっと違った角度からの絵本のご紹介。
この絵本は故上智大学名誉教授、クロード・ベルジュ先生が、教え子さん達と一緒に、子ども達がはじめて英語を学ぶとき、お母さん、お父さんや先生と一緒に、リズムを感じながら楽しみながら学べるように作られた絵本です。
私がこの絵本に出会ったのは、幼稚園児から小学3年生までの子ども達に、自宅で英語を教えていた頃でした。 当時、中学生になって突然始まる英語に戸惑うお子さんの話をよく聞き、小さいうちに英語は楽しい!と思ってもらえるようなレッスンをしたくて、色々試行錯誤していました。
可愛らしいキャラクターとともに、日常にある、当たりまえの光景が絵本となっていることで、赤ちゃんがうんちをしてしまっているページ、お父さんが子どものおしりをたたこうとしているページなどでは、子ども達の反応が高まります。
5歳児を筆頭にアメリカでの生活が始まった頃、現地の幼稚園に通うようになった当時3歳の長女に最初に教えた言葉が「トイレに行きたい、おしっこしたい」という言葉でした。子どもにとったら、宇宙空間に放り込まれた環境下で、そそうをしたら大変です!
そんな経験もあり、この絵本の中に込められた思いにますます引き込まれていきました。
この絵本には文字が一切書かれていません。
別冊に絵に沿った簡単なフレーズとアドバイスがついています。
子ども達の想像力を引き出しながら、英語をリズムで扱い、発話につなげていく流れができています。
話せる英語に親しむように考えられていて、
短い文章で
単語を1つ変えるだけで、バリエーションがある文章になっていることもあります。
そして、この絵本の中で大事にされていることは、
子ども達が言い間違いをしても、すぐに直したりせず、
子どもが自分で気づくように繰り返し読んだり、
間違うことは悪いことじゃない!ということを子ども達に伝えることだと、アドバイスされていること。
英語に苦手意識をもっている大人は多いですが、
子どもの頃に、英語は楽しい!と思えていたら、その先も変わっていたかもしれません!
英語が苦手と感じるのは、どうやってはじめての英語と関わりをもったか?ということなのかもしれません。
英語を身につけさせたい、本が好きな人になってほしい、歌の才能を伸ばしてあげたい、スポーツで自信をつけていってほしい・・・
子どもへの期待はいくらでも出てきて、色々な習い事を準備する親御さんがいますが、
子ども達にとって、何かを習うにしても、そこに親子のコミュニケーションがあるか?は大切なことだと思います。
先生にお任せきり、よりは、子どもが興味をもつものがあったら、それを一緒に共有する時間をもつ、と、その才能も伸びていきやすいと思います。
イチロー選手のお父様は、毎日キャッチボールを一緒にされていた話は有名ですね。
そうはいっても、コミュニケーションが苦手なママやパパもいらっしゃると思います。
(私の場合には、幼い頃、お母さんとのスキンシップを望んでいたのですが、忙しい母親だったので、望みは叶えられなかった、と思い込んでいました! が、大人になって母親に話をしてみたら、「私、スキンシップ苦手だったのよね!」が答えだったことにはびっくりしました。でも、忙しいことが理由であったことよりも、お母さんが苦手だったのなら仕方ない、と、あっさり思えたのが不思議でした)
もしも、子どもとのコミュニケーションに悩みがあるけど、子ども達に英語に触れさせたい!と思ったら、この絵本はオススメです。読み方や、気を付けることなどのアドバイスが書かれた本も、DVDもセットでついているので、安心して親子で一緒に楽しむことができます。
子どもって、ママやパパと一緒に、何かをするのが大好きですよね!
大人はつい、子どもだけで楽しんでくれたら、自分は何か他のことができる、と効率的な考えになってしまうのですが、(私もそうでした・・・)
その考えが出てきたら、一度、もしも、今、やっている家事、お仕事にそんなに緊急性がなかったら、絵本やおもちゃ、ゲーム、横に座って、遊んでいるのを見てあげるのでもいいです!いつもなくても大丈夫です。たまに、でも大丈夫。
子どもと一緒いることを意識してその空間にいること、は、その子が大人になった時、どれだけ支えになるかわかりません。
レジリエンス(困難な状況や環境にあっても、しなやかに生きる力)を育ててくれる要素として、この、子ども達と心通わせて一緒にいる空間をもつことに費やされた時間は大きいと思います。
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