子育てをしていると、いかに自分が「こうあるべき!」という固定観念に縛られているかということを自覚します。
この「こうあるべき」という観念の裏側には、実は「こうでない自分はダメだ」という自己否定の感覚が含まれています。
例えば、「家族の健康のためには、食事は手作りであるべき」という思いの裏には、「それができない自分は、母親としてダメな人間である」と言った具合に・・・。
ですから、こうあるべきが多ければ多いほど、毎日は窮屈で否定的なものになりがちです。
こんにちは!響き合う子育てラボの桧田真理子です。
今回も前回に引き続き、内観おしゃべり鬼軍曹チャンネルを運営するいずみさんと一緒にお話ししました。
いずみさんは自分の内観をしているうちに、周りの人の心の奥深くに、絶対に開けたくない、固く閉じられた扉があることに気づくようになったと言います。
まるで弁慶がその前に立ちはだかって門番をしているかのような開かずの扉!それは一見、社交的でオープンな人にもあるのだそうです。
いずみさんが見つけた、硬い心の扉を開ける一つの方法、
それは、まず自分が心の深い部分の扉を開けることでした。
これって子どもや家族と心地よい信頼関係を築いていくために、すごく大切なことでもあるな〜としみじみ思います。全ては同じなんですね〜。
ママの心、子どもの心は響き合っています。
ママの心がひらけば、子どもも心を開いてくれる。
私自身かなり実感を持っています(笑)
子どもが大きくなってもますます感じることです。
逆に「母親とはこうあるべき」とか、「子どもとはこうであるべき」でコミュニケーションをとっていくと、子どもの心がどんどんクローズしていくのが分かります。
◯◯であるべき
◯◯しなければいけない
子育てをしながらそんな呪文を何度唱えたことでしょう(笑)
本やネットでテレビで得た情報を丸呑みして、子どもに押し付けていると、最初のうちは、なんだかできるお母さんな気持ちになるのですが、結局最後は苦しくなっていました。
冒頭にも書いた通り、その裏側には多くの場合「そうではない自分はダメだ」という自己否定が隠れているからです。
それよりもう〜んと意識を向けたいのは「こうしたい」「ああしたい」という本音の声を大切にしていくこと。
今日は何だかんだ身体がしんどいな、そう思ったら夕食にスーパーのお惣菜を加えてもいいんです。
洗濯物たたむの面倒だな、そう思ったら今日はやめても良いんですよ。
そんな小さなことを積み重ねていくと、面白いことに
「こうあるべき」から動いていたことが自然と「こうしたい」から動けるようになるんですね。
「元気が出そうなご飯を作ってみよう」とか、「洗濯をたたむとスッキリするな」とかいう具合にね。
まずは、自分の小さな心の声を認めてあげることから、はじめてみましょう。
3回にわたり、いずみさんとの対談をお送りしました。
編集するとき、何度も何度も録音を聴き直すのですが、その度に私自身ハッとさせられていました。1度目は気づかなかったんだけど、2度目に聞いたら改めて心に沁みたり・・・。
まるで、噛めば噛むほど味が出てくる「スルメ」のようだなと思いました💗
ご感想・質問などもぜひぜひお寄せくださいね。
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