子どもの感じている世界を探求④【ゲーム好きな子どもの気持ち】

こんにちは、桧田真理子です。


休校、長引いてますね。


小学生にとっては、

普段の夏休みのほぼ3倍。


私が大学生の頃、

春休みが2ヶ月もあって

驚いたけれど、それ以上のお休みが
続いています。


うちの息子は学校や塾で出された

宿題をしながらも、

気がづけば、ゲームに手を伸ばしているような状態です。


今はまっているのは、

小学生に大人気の

「マインクラフト」というゲーム。

全く何もない世界を冒険し、

家を建てたり、道具を手に入れたり、

モンスターを倒したり、

村をつくたり、

宝物を探しに行ったり・・・


「これをしなくてはいけない」とか、

「これができたらクリア!」という

決まりはなく、

自分で決めた目標に向かって、

バーチャル空間の中を彷徨う

ゲームのようです。


去年の2月に、お小遣い3000円をはたいてゲームを手に入れた息子。

始めたばかりの頃は、

開始から1分くらいで

「死んでしまった・・・」という

表示になっていました。

「一体全体、このゲームの

どこが面白いの??」

その段階では、

私も息子も全く同じ
レベルだったのです。


ところが、それから

2ヶ月、3ヶ月・・・

休校も手伝ってか、

息子のゲームに対する知識は

指数関数的に上昇していきました。


いつの間にか、

ユーチューブで情報を仕入れる
手段も手にして、
(YouTuberにも詳しくなった)

そこから得た情報をもとに、

試行錯誤を繰り返し、

なにやら息子の中では

「すごいこと」や「嬉しいこと」を

次々と達成していったのです。


その頃、私の心の中に、

もやもやとしたものが
生まれ始めていました。

こんなに長い時間ゲームに費やして、

本当に大丈夫なのか?


ゲームの中で

達成することはいいけど、

もっと現実に利益のあることを

目指した方がいんじゃないのか?


目に悪そうだし、

体も運動不足になる。

それに、勉強も片手間になっているんじゃないか・・・。


だから、

時間を区切ってやろう。とか、

朝ごはんの前は、

ゲームをしないことにしよう。とか、

ちょこちょこと、いろんなルールを

生み出していったのでした。

(守れないことも多かったですけどね)


一方、休校でよかったことと言えば、

親子の会話する時間がたくさん生まれたこと。


ゲームってなにが面白いのか。

なぜ時間が来てもやめられないのか。

どうして何かを達成したり

宝物を手に入れると嬉しいのか。

という私の疑問に対する

息子の話を

聞くことができたことです。


今回は、そんな会話の一部を

ご紹介してみることにしました。


●息子が感じるゲームの魅力

・自分が立てた目標に対して、試行錯誤したり、情報を集めたりした後に

 達成感を感じられること。


・はじめはできなかったことが、できるようになる喜びを感じられること


●なぜゲームを途中でやめられないのか

・「キリが悪い」から。


・キリが悪いところでやめると、これまでの苦労が水の泡になることがあるらしい。


・キリの良いところに来たタイミングだったらやめられる。


●ゲームで何かを得ることに価値があるのか


・ゲームの中で何かを得たり、達成したということの価値は、

同世代の友達の間で、共有されていることだから意味がある。


・友達同士の交流には、ゲームの話題は欠かせない。


・以前ゲームをやっていないときは、その会話に入れなかったから

羨ましいな〜と思っていた。


こうした会話を繰り返していくうち

息子の行動の原因がわかり、

なんとなく感じるもやもや、

不安が減り、

空回りするような感覚も

少なくなっていきました。


「いつまでゲームやってるの!」

「いい加減ゲームやめなさい」

という言葉は、

逆効果だったのです。


だって、キリが悪いところでは

どう頑張っても

やめられないのですから。


ママの世界にはない、

子どもの世界だけの

共通の話題や価値観というものも

あるんですよね。


確かに、

ゲームに夢中になりすぎた結果

依存症や、オンライン上での

トラブルの心配など、

親として気になる部分もあります。


けれども、なんであれ

子どもが「好き」「楽しい」と

感じてることを

知ろうとしてみると、


「ああ、そういう状態なのね」と

子どもを認める気持ちも

芽生えてきます。


そして子どもは、

知りたいな!と思って聞くと、

嬉しそうに話してくれます。


その会話は、親にとっても

笑いあり、発見ありで、

意外と楽しいものになるかもしれません。


ぜひ、

子どもに興味と敬意を持ちながら

子どもの世界を覗いてみてくださいね。







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