今月行われた響き合う子育てラボのイベント〜ママのためのギフトな時間〜
イベントでは、瞑想の時間を作ってみました。普段あまりすることはないかもしれませんが、
(ヨガ教室では必ず入っているかも!?)瞑想は、自分自身との対話の時間ですね。
瞑想の導入はこんなものでした。
「ここまでの時間で、紙に書き出したり、お互いに対話をすることで、身の回りにはいろんなギフトが溢れていることを再認識しました。物ばかりではなく、人との関係や、個性や才能もギフトと捉えてみてきました。
こうして沢山のギフトに囲まれながら、この世界を生きている私たちですが、やがて誰もが必ず、この肉体を脱ぎ捨てる時がきます。
もし、本当に魂というものがあるとするのならば、生きている過程で築き上げたギフトのほとんどを置いて、あの世に旅たつ時がくるのです。
そのとき、あなたがあの世まで持っていけるギフトはなんでしょうか?
少しの時間、意識を向けて想いを巡らせてみてください」
たった3分間の短い瞑想の時間でしたが、参加者の皆さんにはどんなギフトが思い浮かんだのでしょうか。
実は、この瞑想のテーマは、私が以前通っていたヨガの先生が教えてくれたものでした。
今から数年前のことです。
お腹に新しい命が宿ったと思って喜んだのもつかの間、あっという間に別れの時が来てしまったことがありました。
流産のことを口にするたびに、自動的に泣いているような有り様だったのです(笑)
まだ小さかったこともあり、自然に出てくるまで待つことを決め、
体を整えるために鍼灸院に向かっている途中で、ばったり出会ったのが、いつも通っていたヨガ教室の先生でした。
またまた涙ながらに事情を話すと先生は「悲しいですね」とおっしゃっただけでしたが、
翌日のクラスで行なった瞑想のテーマが「あの世まで持っていけるギフトは何か?」でした。
その時の私は、子どもがいるから幸せと思っていました。家族がいるから幸せと思っていました。
だから、流産はとても悲しいできごとで、掴みかけた何か大切なものを失ってしまったような、居たたまれない気持ちだったのです。本当に喪失感の方が大きかった。
でも、その瞑想をしながら静かにギフトについて考えた時、私が掴みたかったものは、みんな幻想なんだということに気づいたのでした。
流産によっていつも泣いていたのは、実はこれまで閉ざしていた奥深くの心が敏感に動くようになっていたからでした。
そんな心の状態で、家族や周りの人たちのあたたかさや優しさをフルに感じられたこと、
命そのものの存在に意識が向いたこと
一つ一つの経験こそが、私にとって、魂にとって、死んでからもずっと残り続け、あの世に持っていけるギフトだったのです。
本当に短い時間だけ、ともに過ごした命、失ったと思っていた命が
実は、途方もなく大きなギフトを心に残してくれたのかもしれないと気づいた時、
悲しみとは別の感情が大きく揺れて、またまた涙が止まらなくなったことを覚えています。
2014年、
思えばあの年のこの出来事が、
私にとって大きなターニングポイントになっていたような気もします。
目には見えないけれど、本当に大切なものに意識を向けて生きていこう。
そう思わせてくれた、一つの命。
その命へのありがとうの気持ちを込めて
これからもずっと、このギフトを大切に温め続けようと思っています。
世界中に様々な変化をもたらした2020年
2021年はどんな年になるのでしょうか?
どんな時代になるにせよ、
自分の心の状態は選択することができます。
よりあなたらしく輝く一年になりますように。
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