1月30日の土曜日の昼下がり、
響きあう子育てラボのオンラインイベント、
しあわせなお産と子育てのおはなし会が開催されました。
今回のイベント。当初は、はじめてママになる方に向けた、
お産や子育てに対する不安が楽しみに変わるようなお話を
お伝えするような企画だったのですが、
20代から50代まで、幅広い皆様にお集まり頂けたことから、
”命をはぐくむ”ということの本質について一緒に分かち合い、深める時間になりました。
はじめに、響きあう子育てラボの桧田真理子さんが
ご自身のお産についての経験談をお話下さいました。
彼女は偶然?必然?の流れで、現在13歳の息子さんを妊娠された際、
自然なお産をサポートしてくれる、愛知県にある”吉村医院”でのお産を選択されました。
(現在はあさひ産婦人科が故吉村医師の意思を継承されています)
当時の院長先生は他界されたそうですが、
吉村医院でのお産は、一般的な、病院でのお産とは全く違うものでした。
妊婦さんはお産をする力が、赤ちゃんは生まれてくる力が、自然に備わっていることを
大前提とした、自然なお産。
定期健診や生活指導の他、古民家を修復した、妊婦さんのための場があり、
そこでは、巻き割りや、雑巾がけなど、昔ながらの仕事を「運動」代わりにやったり、
無添加で健康的な食材で作られたお食事をみんなでいっしょに食べたりと、
お産にまつわる不安を解消し、自然なお産に臨めるよう、身体的、精神的両面からサポートしてくれる素敵な場所のようでした。
そして、いよいよ出産の時、真理子さんは薄暗い和室でのお産を進めていく中で、
ご自分が自然の一部で、動物的感覚を感じられたそうです。
「メスライオンになった」という表現がとても印象的でした。
そして、赤ちゃんは泣いて生まれてくるものだと思っていたけれど、
息子さんは静かに生まれ、すぐに真理子さんの胸に抱っこされ、
抱っこから話された時にはじめて泣いたそうです。
赤ちゃんは生まれた瞬間に既に、お母さんを認識し、
お母さんから離されたことを認識している。
「情報」としては知っているお話でしたが、
実際に体験された真理子さんの言葉を通して聞いたことで
より、リアルに伝わってきて、
生命の神秘を感じました。
続いては、ベテラン保育士さんで現在はご自身の出産・育児で子どもと向き合う毎日を
過ごされている、おいかわあいかさんのナビゲーションで、子どもという存在について、
より深い視点で考えてみる時間を過ごしました。
「子ども」を球根に例えての、周囲の大人の在り方についてのお話は、
とても印象的で、わかりやすく、参加者さんからは
「もっと早くに聞きたかった」というお声もありました。
球根は既に、将来どんな花に育っていくかの資質はすべてもっていて、
順調に育つためには、水、光、土など、環境を整えてあげることが必要となりますが、
子育ても全く同じ。
子どもは何もできない弱い存在なのではなく、
どんな人になりたいか、なっていくかの資質は既にもっていて、
親や周囲の大人は、その子が必要とするものを、
バランスを見ながら整えてあげるだけでいい。
あいさんにとって、子育てのキーワードは「観察」だそうです。
どうしたいか、何が欲しいか、赤ちゃんでも、ちゃんと意思をもっていて
言葉でない表現の段階でも、大人側が「観察する視点」を持つことで、
子どもの意思は伝わってくるとおっしゃいます。
一家族当たりの子どもの人数も減少し、
注意を向ける先が集中することもあってか、
とかく、大人は子どものことを不安や心配から「干渉」視点になりがちですが、
子どもに必要なのは、その存在を尊重し、「観察」視点なのだと、改めて気づかされました。
参加者さんも、それぞれ、日頃思っていっらしゃることの確認、これから取り入れていきたいことなど、将来ママになったらのステージの方々、現役ママさん、そろそろ子育て卒業ママさんなど、各自の立場に合わせて、それぞれに受け取って下さり、ご意見や感想をシェアして下さり、ほっこり温かい場となりました。
ご参加下さった皆様、配信視聴下さった皆様、ありがとうございました。
~以下は、参加者さんが寄せて下さった感想です。~
日々慌ただしく子育てをする中で忘れかけていた、
大切なことに気づかせてもらいました。
子供が生まれながらに持っている力を信じて、
これからまた楽しく子育てをしていきたいなと思いました。
今回のお話会に参加できたこと、心から感謝しています。
30代Nさん
今日はお話会に参加させていただいてありがとうございました。
これからお産をされる若いプレママやまさに子育て真っ只中のお母様の
お話を聞ける貴重なお時間をいただけました😊
みなさん自分の子育てににしっかりとポリシーがあって
自分の子育てを振り返り反省する事も多かったです😅
50代Mさん
子どもの持っている見えない力についてじっくり考える時間になり、
子どもを信じようという気持ちになれました。
お産をすることは、痛くて怖いと思っていて、
どちらかというとマイナスなイメージを強く持っていました。
でも妊娠期間や陣痛の時間に起きる自分の体の変化には、意味のないことはひとつもなくて、赤ちゃんを迎え入れるための必要な試練だと思えました。
だからこそ、乗り越えて出会えた時の感動があることに気付かされました。
もしその時が私にも訪れたなら怖がらず、与えられた試練にも意味を感じながら、
自分と赤ちゃんの持っている生命力を信じて力を合わせて乗り越えたいと思いました。
子育てについては、24時間365日一緒にいたら自分の分身みたいになるのかなと
考えていたこともありましたが、そうではなくて一人の人と向き合う根気強さや
丁寧に観察する大切さを学びました。
周りの言葉や自分の決めつけで子どもを見るのではなく、
ちゃんと子どもの行動や表情に向き合い、
育ちを感じられる心を持っていたいと強く思いました。
まとまりなくてごめんなさいだけど、感想です!また機会があれば参加したいです^^
20代Yさん
響きあう子育てらラボでは今後も、
子どもたちがありのまま、伸び伸びと育っていける環境創りにご賛同いただける方々と
つながれる場づくりとしてのイベントを企画していきたいと思っております。
響き合う子育てラボ
木村晶子
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